そのメガネ、「ヘボ」につき。

話の発端

なんでも都内で「本格カレーを食べよう」というオフ会、
2008年4月5日「カレー・ド・ヘボメガネ」開催決定 - ヘボメガネグループ」が開催されるという情報を聞きつけたid:guri_2が、
「ちょっとー。その日は都合が悪くていけないんだけど、どうしてくれるのよ! てか、もう締め切ったってなんなのよ!」と
ジャイアンなメールを主催者のid:hebomegane氏に送りつけたところ、
心優しい彼は「じゃあ、今度飲みましょうよ」と、苛立つid:guri_2を飲みに誘ったのでした。

ということで

http://d.hatena.ne.jp/hebomegane/でご活躍中のヘボメガネさんと飲んできました!
金曜日、彼は休日だったにもかかわらず、わざわざ電車でやってきてくれて、
しかも、行き付けのお店に案内してくれるという、なかなか無いタイプの若者でした。
いや、オレより年上だけど。





ヘボメガネさんの書く文章は、キレイな文章なのにいやみがなく、でもどこか憂いを感じさせるような文章で、
「ああー、いい文章を書くなー」といっつも思ってました。
特に丁寧な情景描写は、読んでいるうちにあたかも自分がその場にいるような思いにさせる力があって、
「こういう文章を書く人はどんな人なんだろう」といっつも思ってました。


実際に会ってみると、ものすごく気さくな人で、
僕は本当になんの気遣いをすることもなく、話しやすいように話すことができました。
しかし一方で、彼が話しやすければ話しやすいほど、
「この人があの文章を書いているのか?」という気になってきます。


でも話しているうちにわかってくるんですね。
とりとめもない話しかしていないんですが、その受け答えの仕方とか、彼の考えなどを聞いているうちに、
「ああ、この人は本当に深くいろんなことを考えたり、悩んだりしている人なんだな」と。
その深く考えていることの、ほんのわずかな一部分がブログに表れているだけで、
あの文章は彼ならではだけど、彼のすべてではないんだーなんて、思ったのでした。
きっと彼のブログには、あえて文章にはしなかった「たくさんの思い」みたいなのがあるんだろうなーと。




もっとも、そんなマジメモードなオレなんて、一瞬のことで、
彼が8万円で買ったというブルジョアメガネ、通称「メガブル」にフューチャーして、
「メガネに8万円て。ありえん」と、ダメだしばっかりしてました。
初対面なのに失礼極まりないですね。
正直なところメガブルは格好良かったので、内心うらやましかったのは内緒の話。

焼酎ばっか飲んでた→酔った。

まあ、そんなこんなで結構早いペースで飲んでいたせいで、完全に酔っぱらってた2人なのですが、
心優しいヘボメガネさんは、
「じゃあ、ぐりさんにこれをおごっちゃおうかな」と、うなぎの串焼きを注文してくれたのです。


飲みに行ったお店は本当にどの料理もおいしかったんですが、
そのうなぎの串焼きはタレの味といい、焼き加減といい、具材の良さといい、とってもおいしくて、
「これは良い物だ!」とオレは大喜びしながらフガフガ食べてたんです。


そしたらヘボメガネの野郎は「そんなにおいしいの?」とか言い出すのです。
「ちょ、待て。注文したお前が食べたことないのか!?」とびびるオレ。
ぜひとも食べさせたいと思い「もう1本注文しようよ」と言ってみるのですが、
「いや、いいよ」と遠慮するヘボ。


お酒も入って気が大きくなっていたオレは、
「これを食べないなんて人生の3割損している」、
「これを食べないとまたメガネをなくす」とたたみかけます。
とどめに「要は、勇気がないんでしょ?」と使いどころを間違った決めゼリフを言うと、
ようやく彼もうなぎの串焼きを注文してくれました。


2人で「うなぎおいしいなー、おいしいなー」と言いながらフガフガ食べ、
ついでに「まなめさんは変な人だよ」と告げ口し、
でも、焼酎を浴びるように飲んだせいで、全然記憶はなく、
せっかく教えてもらった「いい文章を書くために心がけていること」みたいのも全部忘れて、オレは家に帰ったのでした。




ということで、また飲みましょう。