例えばこういう「少し楽しくなれるやり方」




実はここ最近、いろいろあって、気分的に暗くなってまして。
もともと気分に波のある人間なので、「これから数週間は不調シーズンに入るのかなぁ」なんてぼんやり思ってたんですが、
昨日のエントリーがニコニコニュースで紹介されて喜び、
たくさんの笑えるコメントをもらって浮かれ、
あっという間に絶好調になりました。比較的簡単にできてます。


http://blog.nicovideo.jp/niconews/2008/01/000840.html


こういうことがあるたび、
「やっぱりこういう考え方の方がいいんじゃないかなぁ」と思うことがあるので、ちょっと書いてみます。
自分のことなので、あんまり自画自賛エントリーにならないように気をつけつつ。

いずれ自分へと巡るもの

前回のエントリーの絵を描いてたときは、何らかの形でニュース担当者の目に触れて、
くすっと笑ってもらえたらいいなぁ、ぐらいのことを思ってました。
なんつーか、「どうしよう。描いちったw」って言って見せにいくような感じで。
(もちろん、それは半分ぐらいの理由で、もう半分は単にアホの子を描いてみたかっただけなんだけど)


まさかニュースで取り上げてもらえるとは思ってなくて、
そしてニコニコニュースの中の人が「ああ本当に喜んでくれたんだなぁ」というのがわかってとても嬉しかったです。
あと、やっぱり文章のキモを知っている人だと思いました。あの文は意外と書けない。


でまあ、ここまでは予想外のリアクションがあって嬉しかったです、という話になるんですが、
個人的に一番サプライズだったのは、たくさんの人がブログにコメントをくれたことなんです。
実は相当嬉しかったんですよ。


あ、えーと、いや、アクセスが増えたとか、コメントが「たくさん」であることとか、
「絵がかわいい」って言ってもらえたこととか、
それはそれで嬉しいんだけど、自分の場合、ちょっと違って、
ブログを見てくれた人が楽しいというか、笑えたというか、
明るい気持ちになってくれたんだな、というのがわかって、それが一番嬉しかったんです。
もちろん、明るくなるって言ったって一瞬のことで、今日になればみんな元通りだと思うけど、
その一瞬だけでもね。楽しくできたのが嬉しい。




だから、こういうときにやっぱり思ってしまうんだけど、
誰かを楽しませようとか、笑わせようとか、
肩肘張らない程度に、そんな気持ちを持って行動すると、
それはいずれ自分へと巡ってくるんじゃないかな、って思うんです。そうなってるんじゃないか、人間関係ってやつは。
しかも僕らは「これだけしたんだから、これだけ返してよね」ってギブアンドテイクなことを考えがちだけど、
気持ちが返ってくる先はギブした相手からとは限らないんじゃないかなあってね。
意外なところから返ってきたりする。今回のニコ厨たちみたく。


うまく言えないんだけど、
そうやって楽しい気持ちを出し続けるのももちろんなんだけど、
リアクションを期待して、返ってこなくて落ち込む前に、視野を広げて物を見るようにするといいんじゃん?と。
風吹けば桶屋が儲かるじゃないけど、結構そういうことって多い気がするんです。
自分の見えてないところで自分の投げた物が動いていることとかが。
そしてそれが返ってくることがさ(今回は目に見える形だったけど)

風と桶屋の間にいる人も

でね。
正直言うと、ニコニコ動画関係のエントリーなので、
id:koizukaさんがブックマークしてくれるかもしれない、という思惑はあったのです。
すると、ニコ動開発チームの人もブックマークを追いかけているようなので、
きっとニュース担当の方の目にも触れることになるんじゃないかな、と。
そうなったら満足だなーってね。


実際はどうかわからないけど、仮にそうだとしたらさ、
id:koizukaさんのブックマークあってこその、今の浮かれた気分なわけですよ。
だからそういうのを忘れちゃいけないよなぁ、って思う。
と同時に、ちゃんと自分の所まで巡ってきたルートを思える人になりたいなとも思ったりするのです。

準備があればこそ

さらに、もう1個思うところがあって、
コメントで「絵がかわいい」と言ってもらえたので、とりあえずかわいい絵は描けたんだと調子に乗っちゃうのですが、
この「かわいい絵」が描けなかったら、ここまでの反響は呼べなかったと思うんです。


じゃあ、最初っから描けたかって言ったら、そんなことはなくて、
何ヶ月もかけて練習して、少しずつうまくなって、ちゃんと近道も使って(使ってますよー)
こう、喜んでもらえるだけの準備というか、下地を作ってこれた結果だと思うんです。
なんつーか、このタイミングで、このチャンスが巡ってきたときに、
オレの実力がこれだけあったからこそ、味わえた気分というか。


もちろん、「こういうネタが1月末にあるから!」と思って練習してきたわけじゃないわけで。
ずっと描いてきて、そしたらたまたまいいネタがあって、描いただけのことで。




何が言いたいって、
ゴールや結果が保証されていないと、行動を起こさないときってあるじゃないですか。
がんばったら、ちゃんと報われるのかって言ったら、やっぱりその保証はない。
損したり傷ついたりするとイヤだし、だったらやりたくない、ってなってしまう。


だけど、それはそうなんだけど、
と言いつつも、1つだけ確実に保証されていることがあると思ってて、
がんばった結果、実力がついて、ライフカード的に言えば手持ちのカードが増えたとき、
そのとき始めて見える景色みたいなものはあると思うんです。
「あ、これ、今の自分ならできるかも」みたいな。これだけはきっと保証されてる。


だから、前書いたことの繰り返しになっちゃうんですけど、
結果ばかりに目をやらないで、まずは始めて、そして積み重ねてみるのも悪くないんじゃないかと思うんです。
そのね、今の時代、なんでも情報が手に入ってすぐにわかった気になっちゃうけどね、
アホの子が描けて、かわいいって言ってもらえたときの嬉しさは、ググっても出てこねーんだよ。




できることが増えれば楽しくなるし、
それを人のために使えれば、きっといい気持ちになれるんじゃないかなと。


それはたぶん、誰にでもできることだと思ってて、
でもって、そんな「少し楽しくなれるやり方」も、案外いいものだと思ってるんです。