新聞没落はそこまで人ごとでもない

週刊ダイヤモンドの「新聞没落」を読みました。
http://dw.diamond.ne.jp/number/070922/index.html
危機的な現実が列挙されてて、
「新聞終わったな」と思いました。
あれだけ列挙されれば、どんな業界だって「終わったな」と感じそうですが。


とはいえ、新聞業界に関して言えば誰が見ても将来がないように思うものだと思います。
打開策が思いつかない。
ネットなり、不動産なり、新聞に対する依存度を下げていくしかないように感じます。


新聞が売れなくなる理由で
「若者が新聞を読まずにネットで情報を得るようになった」
とよく言われます。雑誌ではデータ付きでその事実を明らかにしていました。
若者にインタビューすれば
「だって、Yahoo!トピックスでいいじゃん」という返事が返ってきます。


ですが、そういう人たちは、
そのYahoo!トピックスにニュースを提供しているのは新聞社だということに
ちゃんと気づいているのだろうか?と、思ったりします。
Yahoo!のニュースの半分ぐらいが新聞社提供じゃないですかね。
すると、新聞社が潰れれば、
頼みの綱の「ネットでニュースを知る」というのは難しくなるんじゃないかなと思うのです。


新聞は正しい内容を書いてあることもあれば、偏った報道をしているときもあります。
間違った報道ばかりでは困りますが、「情報がまったく来ない」状況よりは、ずっといいのかなと思います。
ということは、自分たちは
新聞社が送ってくる情報を、なんだか空気のように感じてしまっていますが、
「知る権利」を守るために、ある程度のコストを負担せざるを得ないんじゃなかろうか。
(今はそれを新聞代として払ってますが)


もちろん、今の新聞社の存在意義や何かには大きな疑問符がつくところですが、
仮に新聞社が潰れたとして「ざまぁ」では済まないわけで。
潰れると同時に、当たり前のようにあった世の中のニュースのいくつかが届かなくなるのだし。


新聞社が潰れても、記者という存在がいなくなることは、今後ありえないでしょう。
ということは新聞社の次のメディア、
テレビかもしれないし、Yahoo!かもしれないし、Googleかもしれないし、市民ニュースかもしれないし、
NHKだったりするのかもしれないですが、新聞社の代わりとなる「取材部隊を持っている存在」が出てくるはず。
で、「今の流通情報量」を守るためには、
新聞屋さんに払っていた代金を、
結局はこういった、別の誰か(メディア)に払うようになるんだろうな、と思いました。