相手を褒めるだけなのに、騙すとか騙されるとか関係ないと思う

・嘲笑や罵倒は得意なのに、褒めるのは苦手なのね
http://zapanet.info/blog/item/1090


はてブのコメント欄を見てて、「なんとまあ、ひねくれものが多いことだろう」と思ったとです。
というか、こういう北風と太陽でいうなら太陽的な話題になると、
全力でコートを脱ぐのを拒否する人多いよなぁ。
お話的には逆だって。それやるのは北風のとき。


「人心掌握術」とか
「人の心を操作する」とか
「裏切られないように」とか
なんでそういう話になるのかなぁ。。。
なんだか世間の人は、自分の知らない血で血を洗う世界に生きているようです。
一瞬でも隙を見せたらダメ!みたいな。
デスノートの世界かよ、と。


別に自分の心を操作されたっていいじゃない。
操作されたからって、人殺しするほど愚かじゃないでしょ。
別にお世辞言われて舞い上がったっていいじゃない。
あとで「ああ、あれ、ただのお世辞だよ」って言われたら、
「ええー! そーなんだー、舞い上がっちゃったじゃーん。てへ。」とか言ってごまかせばいいじゃない。


って思うんです。
何をそんなに大事に守っているのかと。






一方で、褒めるのが難しいってのは、「ホントそうだよなぁ」って思う。
確かに外人は褒めるのがうまい。
スペイン人なんて、うまいのを通り越して仕事中に口説いてきたりする。
でも、あっちは年季が違うんだからしかたない。


1つ思うんだけど、
「褒めるのが難しい」っていうのは、
どこかでホームランを狙っているんじゃないだろうか。
男性が女性に言う、
「あ、髪型変えたんだ、かわいいね」→「えー?気づいたー?」→「ふっ、たまたまだよ」→「どきゅーん☆」
みたいな。
それは冗談としても、キラーパスのような絶妙な褒め言葉を言って、
「こいつだけは、オレのことわかってくれてるんだ…」みたいに思わせたいような、
そんなホームラン心。


それはやっぱり大リーガーの仕事であって、河川敷草野球'Sの自分たちにはハードル高すぎだと思うんです。
まずはヒットを打つところから始めませんか。
もしくはバントでもいいですから。
仕事仲間がいつもより早く仕事をやってくれたら「早いじゃーん」って言ってあげるとか、
誰かが誰かを褒めてる場面に遭遇したら「そうそうそう、すごいよね」って便乗するとか、


ていうか「ありがと」って言えばいいんだよ。ここぞってときは全部。
「すいません」っていう場面は全部「ありがと」に置き換えればいいんだよ。
(↑謝る「すいません」じゃなくて、ドアを開けてもらったときに言ってる「すいません」ね)
感謝の意を示すことだって、相手の行為を褒めているとも言えるんだし。




とか思った。
とか思ってる。


自分にだってイヤなところがあるんだから、他人にだってイヤな部分があるのは当たり前で、
でも「あいつイヤだなぁ」って思いながら会うよりは、
いいところ見つけて褒めて、
良い気分で一緒に過ごした方が健康的じゃない?


仮にその後、イヤな部分を思い知らされたって、
それはその人の「イヤな面」を見ただけのことであって、
その人の「良い面」には何の影響もない。良い面が変わるわけじゃない。
それだけのことだと思うのです。






そういや「伝説の教師」の中で
「相手の嫌なところ10個言って、それでも一緒に酒が飲めるなら、それが本当の親友や!」
って松っちゃんが言ってた。
嫌な面も知っている
良い面も知っている。
それで、良い面は褒めてあげる。




それだけのことだと思っているので、
自分にはやっぱり
「人の心を操作する」的な発想は、どうしても出てこないのです。