レス:全力でプログラマーを「人気の職業」に押し上げたい

思いつきでポロッと書いたことなんですが、たくさんのご意見ありがとうございました。
実は悶々と考えているときにSuicaネタをひらめいちゃったので、
どうしてもそれを書きたくて書いたエントリーだったり、そうでなかったり。いくつかフォローを書いておきます。

スタッフロールについて

動画じゃなくてもよくて、1枚のHTMLでもいいと思ってます。
「総監督:木村一郎」「DB設計:黒井順子」「コーディング:平岩孝」みたいな。
とにかく「こんな人たちが作ったんだよー」っていうのが伝わればいい。
あと、「このレイアウトいいなと思ったら、やっぱこの人か」って通にはわかればいい。


でも、よくよく考えてみるとスタッフブログやなんかでをやっているところって結構ありましたね。ライブドアとか代表的。
教えてもらったR25.jpモバイルにもありました。運用開発スタッフ一覧はちょっと感動した。
他にもこれ(http://www.easy-works.biz/)作った方とか。


微妙なニュアンスですが、チームで作っている場合、開発者の情報を一覧で見られるといいなって思う。
開発者ブログは各々分散しすぎて見つけにくい。
あと、Webサイトのトップにリンクがあるといいですね。せっかくなので。
ただ、開発者ブログは打ち砕け過ぎる感じもあるので、1ヶ所、かっこつけるシーン(=スタッフロール)があるといいかなって。
そういうキメた演出も、一般ユーザーには「おおーっ」ってなる(かもしれない)。

実名公開について

とはいえ矛盾してしまうんですが、有名人でもない人間が実名を公開することは、
どちらかというと「やめておいたほうがいいよ」派です。個人情報的な観点で。
ただ、「何もやましいことはない」って公開に躊躇無い人もいると思うので、
そういう人はどんどん公開した方が良い流れが生まれると思うし、
あるいはハンドルネームの形でもいいと思うし、なんなら偽名でもいいかなとか思ったのです。
もちろん、公開したくない人はしない方がよくて。


リスクとメリットは、みなさんよくわかっていると思うので、割愛します。
公開のメリットは、(人間味を感じられるという意味で)間違いなくあると思ってますが、
まぁ、どっち取るかは難しいところだし、強制することでもない、個人の自由だとも思ってます。

金銭の話

確かに底上げは難しい。たくさんの人が業界に来れば自然と給料は下がると思う。なので、

格差はあっても良くて、(健全な)成功者へのサクセスストーリーみたいなものが必要。
はいいなと思いました。
現状のIT業界平均年収は変わらなくても、ちゃんと一部には数千万稼ぐ人は存在して、
しかもそうなるためのキャリアパスみたいのが誰にでも描ければベストだと思う。
例えば野球なら、甲子園で活躍→プロ入り→大リーグ とか、イメージしやすい。


今は、Webサービスをはじめる→起業→株式公開 みたいなのしか思いつかなくて、
それももちろん素晴らしいことだけど、
もうちょっと「プログラム組んでたらいつのまに」みたいのがあるといいなと思うんです。


あと、人気の職業になったら、狭き門になればいいんじゃね?とか思った。




一方で、業界全体の底上げを図ることも不可能ではないとも思うんです。
例えば、「日本発」のソフトやWebサービスが世界中で使われるようになったら、どうだろう。
今はアメリカ製品に席巻されているけど、日本発が増えれば業界全体の収入も増えるし、新たな市場もできると思います。
(それが開発者に再分配されるかどうかは、プログラマー主導になるかどうかにかかってると思う)


最先端の話題は「マイクロソフトの新製品は何だ、アップルはなんだ」って海外で全部起きてしまっているけど、
あれが日本で起きて、アメリカの記者ががんがん取材に来るような状況になったら面白いなと思います。
アメリカ人技術者が日本の企業に就職するために海外から転職してきたりとかさ。

ちゃんと分けて考えたい注意したいこと
  • プログラマーのモチベーションをあげる」と「プログラマーの仕事を広く知ってもらう」は分けて考える
    • 例えばスタッフロールで同時解決できればいいけど、今回は「広く知ってもらう」を優先しておきたいので
    • もちろんモチベーションについても考える。最終的にはそれぞれプランを練って、両方達成する
  • 順序と対象者を明確に。例えば、
    • ただ知ってもらうときは、プログラム言語見せずにJavaScriptの結果だけ見せて驚かせた方が興味をひくはず。
    • さらに興味を持ったときに、プログラムの醍醐味とか、奥深さの話を見せる。
コミュニケーション能力の話


プログラマーにコミュニケーション能力なんて、実は無くても大丈夫なんじゃないかなーって。
という部分には反対です。むしろ優れたコミュニケーション能力を持つプログラマが大勢登場して、どんどん自分の仕事の魅力について語って欲しい。
ひとりひとりが誇りを持つ、ということ:シロクマ日報:オルタナティブ・ブログ
自分もそう思います。やっぱりコミュニケーション能力はとても大事です。
ただ、プログラマーというとすぐに「コミュニケーション能力が大事」と言われるので、ちょっと反論的に書いちゃいました。
だって、コミュニケーション能力なんてどんな仕事だって必要じゃん、
プログラマーなんだからプログラミング能力の方が大事だろって聞くたびに思うのです。


日本人って、どうも通信簿に縛られてきた感があって、なんでもオール5にしなきゃいけないように思ってないかな、と。
プログラムもできて、コミュニケーションもうまくて、お金の計算もできて、営業もできて、って、
そりゃあ、そうなればいいけど…、ねぇ。


そうじゃなくて、せっかくのチームなんだから得意なことを得意な人がやればいいと思う。
「恋に落ちたら」の最終回の、草なぎ剛堤真一の関係が理想です。
で、オレは堤真一になりたい。顔的な意味で。うそうそ。

←結論

それにしてもアウトプットって大事だ!
肯定的なものも、否定的なものも、参考意見も、たくさんもらえてすごい考えさせられた。
おかげでいくつかアイデアも思いついた。

何にしても1年や2年でどうにかなるもんじゃないわけで。
ドラマ案もいいな、と思う。「ナースのお仕事」を見て看護士になった友達を知ってる。
でも、時間をかけてプログラマーが人気になるムードを作るべきなんだとも思ってるから、じりじり考えたい。


でもって、「考えてるだけじゃダメで、手を動かせ」って言われそうだから、そこもがんばる。
やれるところからやってみる。まずは企画書書くわ。無駄かもしれんけど書いておく。
しばらくは下手くそイラストブログに戻るかもだけど、2008年のマイテーマはこの話題にします。さっき決めた。

何はともあれ

プログラマーの方、設計者の方、運用の方、今年もお疲れ様でした。


 ATMすごい役に立ちました。
 Suicaも何度ピッしたかわかりません。
 携帯の地図サイトは便利でした。
 深夜バス予約サイトのおかげで旅行行きました。
 バカなWebサイト見て笑いました。
 たくさんテストしてくれた人がいたおかげで、特にエラーにあうこともなかったです。
 安定的にサーバーを稼働してくれたおかげで、待たされることなくアクセスできました。


ありがとうございました。来年もきっとお世話になります。