ひとつ、かっこいいWebサービスを見てみたくって




たくさんのアクセス、たくさんのコメント、たくさんのブックマークありがとうございました。
あとがきみたいな話。


普段、エントリーを書くときは絵を描くのに2時間ぐらい(あんなヘタなのになぁ…笑)、
文章を考えるのに1時間ぐらいかかってるんですが、
前回のエントリーに関しては2週間ぐらい前に「あれ? こういうことなんじゃないか?」と気づいて、
それから書いたり消したりしながら唸ったりしながら、自分の気づいたことを文章に置き換えてました。
ニコニコ動画1周年の日に公開したのは単なる偶然です。


書いているときは「これでたくさんブクマ取ってやろう」みたいなことは、ちっとも考えてなくて、
直感的にひらめいたことを、なんとか文章化したかっただけですが、
まぁ、「id:koizukaさんがブックマークしてくれたらいいなぁ」ぐらいに思ってたら、
1番目にブックマークしてくれたうえに、スターまでもらえて、てか、スターが嬉しかった。
さらには、ニコニコ動画の中の人たちにも読んでもらえて、これもまた嬉しかったです。
http://blog.nicovideo.jp/niconews/2007/12/000695.html


もらったブクマコメントも、コメントも、トラックバック先の記事も、何度も何度も読みました。
言いたかったことを1行でまとめてくれた人もいたし、
「なるほど、そういう見方もあるよな」というコメントももらえたし、いろいろと考えさせられました。
コメント欄を見るだけでも「たくさんの考え方が世の中にあるんだな」ってわかって、
それもステキなCGMだな、なんて思ったりもしました。これぞ集合知ですね。

何より嬉しかったこと

最後に思わせぶりに書いた数行は、思わせぶりすぎるので書こうか悩んだんですが、書いてよかった。
詳しいことをはいずれ書きたいですが、
「気持ちいいサービス」がなぜいいのかはニコニコ動画の中の人たちが言うのと同じ考えで、
今から便利なWebサービスで勝負しても、先行しているGoogleMicrosoftには、2年や3年じゃ追いつけないと思うからです。
だったら、誰もいないフィールドで勝負した方がいいんじゃないかと。ブルーオーシャンって言うんでしたっけ。


でも、中には「便利なサービスの方がアリだ」という人もいた。
これが、どんな意図で出たコメントなのかわからないのですが、
Googleにも対抗できるサービスを、同じ土俵で作れるはずだ」という考えだと勝手に解釈して、
もし、そういうことを正面切って言える人がいるなら、これは頼もしいわー、と思ったんです。
なんとかして、それを実現してくれって言いたい。SAGOOLとか頑張れ。


なんちゅーか、アプローチは何でもいいと思ってるんです。
個人的には「気持ちいいサービス」に活路を見い出したけど、別に便利なサービスでもよくって。
それが「いいな」と思えるサービスだったらね。

世界に誇る国産Webサービス

こっからは、「1ネットユーザー」として勝手な意見。
どうしても世界に誇れるような、国産のWebサービスを見たいんです。
どうしても。


ITの話題が好きで、インターネットが好きで、デジモノが好きで、ITMediaが好きで、意味無くヨドバシに行くような人間ですが、
はてブのホットエントリを見ていると、どうもPG、SEというのは人気がないし、キツイ職業のようです。
ユーザーからすると、それはなんだか寂しい話で。
アニメ好きが、アニメーターはキツイという話を聞いて「なんとかならんかな」って思うのと一緒かもしれません。


でもさ、外国のゲイツとかジョブズとか見てるとさ、かっこいいし、なんつーか憧れるじゃん。
Googleの社内ビデオとか見ると、「ここに加わったら楽しそうだな」とか思うじゃん(実際は知らないけど)。
日本のプログラマー達も、あれぐらい格好良くなるべきだよ! ぜってー。
だって、何もないところからものを生み出してるんだぜ? しかもサービス1つで、世界に手が届くかもしれないんだぜ?
こんなすごい時代は日本に今までなかったはずだ。




ITは、どうしても「さも当たり前に」存在してしまうせいで、そのすごさが伝わらないのが、なんだか悔しい。
でもって、優秀な技術者や、優秀じゃないかもしれないけどがんばっている人たちの努力が「すごいね」って言われないのも悔しい。
オレは、正月も銀行のATMを稼働させるために、裏で貼り付いている人はすごいなと思う。
血へど吐きながらSuicaの結合試験を通した人もすごいと思う。
いや、詳しいことは全然知らないけど、あれだけのもの作るのに鼻歌交じりではできなかったはずですよ。
おかげで、オレは今日も電車に乗れる。


日本にはちゃんと世界に誇れる技術力はあると思うのです。
で、ATMの人やSuicaの人をないがしろにするわけじゃないけど、
だったらオレはWebサービスの分野でも、ひとつ世界に誇れるサービスが見たいんです。
多くの人の目に触れるWebサービスで。
Googleもすげぇ、Microsoftも確かにすげぇ。だがしかし、日本には○○があるぜ!」って言えるような。
日本なめんなよ、みたいな。


それがニコニコ動画でも、mixiでも、はてなでも、livedoor Reaerでも、モバゲーでも、ケータイ小説でも良くて、
なんつーか、オレがスウェーデンに住んでるナタリーと電話で、
「やあ、ナタリー。こんなサービスがあるんだけど、試してみないか?」
「あら、遅れてるわね。私は先週から使ってるわよ」
みたいなやりとりをしたいんだよ。ナタリーって誰だよ。

おー、とーちゃんすげー

こんなグローバルな時代に国レベルにこだわるのはナンセンスかもしれないけど、
でも、こんな時代だからこそこだわりたい。


でもって、そういうサービスがたくさん出てきたらさ、世間のプログラマーに対する評価も変わってさ、
人気の職業ランキングぶっちぎりで1位になったりしてさ、
女の子もたくさん入るようになってさ、非モテの問題にも良い影響があるかもしれないじゃん。
子どもがWebサービス使って「とーちゃんすげー!」ってなればさ、家庭円満じゃん。
そんなとーちゃん、かっこいいじゃん。


オレはぎゃあぎゃあ言うだけで何もできないけど、
でも「プログラマー格好いい!」っていつも思ってるから、いつか役には立ちたくて、
とりあえず今は「こういう切り口だと、ウケるんじゃない?」みたいなことを、当たり外れ交えて書いていきたいなって思う。
あの記事書き終わって思った。「なるほど」と言ってくれた人たちの参考になれたとしたら、こんなに嬉しいことはない。


ひとつ、世界に誇れるWebサービスを見たいんです。
プログラマーがんばれ。超がんばれ。